<2025年度春季>
・日 時 2025年6月3日(火) 11:00集合
・場 所 菱友会・事務所
・参加者 宮永(S39年卒)六段、八杉(S39年卒)六段、角台(S40年卒)3級、
高橋(S48年卒)三段、呉田(S50年卒)六段 以上5名
・結 果 前回に引き続き角台さんのご手配により、丸の内の新東京ビル
内にある菱友会(事務所)にて開催いたしました。久々に高橋
三段の参加がありましたが、新メンバーの加入がなく、高齢化
が課題となっています。今回は人数が少ないため、トーナメン
ト戦及びペア碁体験を行いました。
トーナメントの第一回戦は、宮永六段対八杉六段、角台3級対
高橋三段の組み合わせとなりました。
宮永六段対八杉六段戦は、八杉六段が中盤、攻勢をかけて優位
に立ちましたが、宮永六段が利かしに打った「ノゾキ」に八杉
六段が反発したことから、「コウ」争いが勃発し局面が複雑化
してきました。途中、八杉六段が宮永六段の大石の眼をうまく
とったか見えましたが、却って外側の石に難癖がついて、むし
ろ、八杉六段の石の連絡がうすくなってしまいました。結果、
宮永六段が大石をうまくしのぎながら、かつ周囲のぼろ付きを
得て、逆転かと思われました。しかし、落ち着いて全体を眺め
てみると然に非ず、依然として八杉六段の優位は保たれており、
宮永六段の最後の勝負手にも冷静に対処し、勝負を決めました。
角台3級対高橋三段戦は、角台3級が中盤、高橋三段の要の数
子を捕獲し、圧倒的に有利な局面になっていました。しかし、
高橋三段、無理せずじっくりと地を取りながら機を窺っていた
ところ、隅の要所を切ることができて地合いを広げ、また各所
に陣地を設けて勝利いたしました。
トーナメントの二回戦(決勝戦)は、八杉六段対高橋三段の対
局です。手厚くじっくりとした碁が持ち味の高橋三段、スピー
ド感溢れる切れ味鋭い棋風の八杉六段、両者の特徴がそのまま
表れた一局となりました。中盤まで、手厚く打っていた高橋三
段が優位と見えましたが、数か所、石が切り結んだところがあ
り、八杉六段にそこから手を付けられました。しかし、序盤の
手厚さが功を奏し、大きな被害もなく全体をうまくしのぎ切り、
高橋三段が勝利を収め優勝となりました。
トーナメント戦は上記の結果となりましたが、100周年記念
式典にて囲碁大会を実施することになり、人数の関係から「ペ
ア碁」を検討しています。そこで、「ペア碁」はどういうもの
であるか、実体験をしてみました。
手空きの宮永六段対「呉田六段・角台3級ペア」の対局です。
四子置き碁でしたが、結構いい勝負になりました。課題として、
「手番の確認の是非」や「対局時間(結構時間が掛かった)」、
「手合差をどうするか」などがあります。(呉田記)
以上
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